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無職の雑記

Garbage in, garbage out.

ホームレス

  • 夕方、外に出た。うちのマンションにはホームレスが、主にゴミ回収の日にやってきて、ゴミをかっぱらっていくのだが、そのホームレスと道ですれ違った。彼は足を引きずっており、歩行の動き全体に普通ではないダイナミックな印象が生じる。それゆえ、私はそのホームレスが移動しているのを見るたび、「爆走」という言葉を思い浮かべる。今日は彼は、何をどこからかっぱらっていくのだろうか。

  • 「都市型狩猟採集生活」という言葉をある人が以前語ったけれど、確かにそのホームレスはそんな風に生きているんだろう。私達が普段認識しているのとは別のレイヤーというのが都市にはあり、レイヤーを変えて都市を眺めれば途端にそれは相貌を変えてしまう。可能な行為でさえ、まるで変わってしまう。面白い話だとは思ったーー多分それは昔から芸術が、本当の芸術がやろうとしてきたことで、それを言った人も芸術家だな、そういえば。

  • しかしそのホームレスの彼は芸術をやっているわけでは(おそらく)なく、レイヤーを変えて現れる相貌の変化を美的に享受しているわけでもない。単にそこで生きており、そしてそこに閉じ込められている。我々はそのホームレスをほとんど認識さえしない。レイヤーが異なる、とは、孤独であることの言い換えだ。異なるレイヤーの人びとは、出会うことがない。

  • ところで私は、そのレイヤーというよく分からないものの、どの層にいたりいなかったりするんだろうか、この1月1日の、シャッターの降りた商店街で?

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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