無職の雑記

Garbage in, garbage out.

ある島の可能性

  • ある島の可能性』は、自分が読んだすべての本の中でベストの本。っていっても、大した量読んできたわけじゃないけど。でも、ベストの本を挙げるっていって、この本以外を挙げるということは、自分には全く考えられない。

  • パスカルは『パンセ』で、

「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのだということである」

  • と書いてるけど、『ある島の可能性』は、このパスカルの言葉を直観的に真理だと思ってしまう人のための本だと思う。なぜなら、この小説はパスカルの理想ーー部屋で静かにじっとしていることーーを大真面目に実践することで幸福を構成しようとし、でも結局、人間にはーー人間であることにこだわる限りでーー向いてなかったなと確認するだけのお話なので。で、向いてなかったなって、不意に外に出てしまって、外、何にもなくて、ただただ白白とした光ばかりが目に入って、大泣きするような本なので。

  • つまりこれ、誰もそうは言わないかもしれないけど、ひきこもりをこれ以上なく正確に書いただけの本なんですーー少なくとも自分にとっては。

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