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無職の雑記

Garbage in, garbage out.

本を読む

  • 気分を立て直すために、毎日1冊本を読み終わってみることにした。が、「読み終える」って、地味に書くのが恥ずかしいなと思う。読み終わっても、自分はなんにも覚えてないので。だから正確には「通り過ぎた」みたいな感じなんだけれど、「本を通り過ぎた」とは一般には言わんよね。悩ましい。

 

アトリエ会議

アトリエ会議

  • 横尾さんのアトリエで3人が雑談をした、というだけの本で、最初の方は本当にどこも拾うところのない雑談中の雑談すぎて、結構凄いんだけれど、最終的には読んでよかったなあと心底思うことになるという。特にすすめないけど、たまには、世の中に流通している言葉とはあまり関係のない(ように見える)言葉を読むのは健康に良いと思う。保坂さんの『遠い触覚』も読もう。

 

経済学者、未来を語る: 新「わが孫たちの経済的可能性」

経済学者、未来を語る: 新「わが孫たちの経済的可能性」

  • 10人の超一流の経済学者が、ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」にならって100年後の世界を予測してみたよ、という本。アセモグル、グレイザー、ワイツマンの文章が面白かった。

  • グレイザーの文章では、豊かになった世界ではそれを失うリスクのほうが大きいので、今後は「自己防衛型社会」になるんじゃないか、とか書かれていて、ホッファーの『変化という試練』でも読みなおそうかとか思った。ワイツマンの文章はもっぱら地球温暖化について扱われてるんだけれど、知らんことばかりだったので、楽しかった。成層圏エアロゾルを注入して、太陽光の反射率を上げる事で気温を下げる、とかが、2006年のノーベル化学賞受賞者によって実際に提言され、現在(100年後でなく)考えられているなんて初めて知った。何だそのSF感。

 

失われた二〇世紀〈上〉

失われた二〇世紀〈上〉

  • 上巻だけですが。著者(歴史家)の長めの書評が10本入っている。プリーモ・レーヴィアルベール・カミュアルチュセール、エリック・ホブズボーム、レシェク・コワコフスキを扱った章が面白く、勉強になった。といっても、著者は博覧強記で辛辣なので、自分の能力的に付いて行くのが無理な部分が多すぎでもあったんですが。

  • レシェク・コワコフスキ(ポーランド出身の哲学者)を扱った章で、こんな文章が登場するんだけど、何だこのソクラテス感。

24歳の彼[コワコフスキ]はすでに「マルクスレーニン主義イデオロギーからの逸脱」によって避難を受けていた。1966年には「ポーランドの10月」の10周年を記念して、ワルシャワ大学においてマルクス主義批判で有名な講演をおこない、党指導者であるヴワディスワフ・ゴムウカによって「いわゆる修正主義運動の主要なイデオローグ」であるとして公式に弾劾された。当然コワコフスキは大学の教授職を追われたが、それは「国の公式見解とあいいれない意見を若者たちのうちに形成させた」ことによるものであった。(p.179)

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