無職の雑記

Garbage in, garbage out.

村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

村上春樹って物凄く変な文章を平然と書く人なんだな、と気づいた(なんで今まで気づかなかったんだろう)。

彼が走り始めたのは33のときだった。

いずれにせよ、僕はそのようにして走り始めた。33歳。それが僕のそのときの年齢だった。まだじゅうぶん若い。でももう「青年」とは言えない。イエス・キリストが死んだ歳だ。スコット・フィッツジェラルドの凋落はそのあたりから既に始まっていた。それは人生のひとつの分岐点みたいなところなのかもしれない。そういう歳に僕はランナーとしての生活を開始し、おそまきながら小説家としての本格的な出発点に立ったのだ。(pp.69-70)