無職の雑記

Garbage in, garbage out.

意味

本を読みたいのだが、長い文章に付き合う余力がないので図書館で日記を探した。

が、あんまり目ぼしいものもない。『ビューティフル・マインド』の隣にあった、20世紀末の人の日記をなぜか開いてしまう。こんな子が、昔はいたのだなそういえば。メンヘラで、若くして自殺してしまう、みたいな。

今もこういう子はきっといるのだが、リストカットとか、オーバードーズとか、そういう感じの語彙は、当時とは意味がぜんぜん違ってしまっているし、今、この子と全く同一の文字列を並べても、意味は全く別様になる。

意味の差が見えれば見えるほどに、文章は古く見える、というか実際古くなる。更に、その差が見えるほどに、時代の言説を真に受け、あるいは時代の言説に語られるような形で死んでしまったようにも見えだす。でも、誰だってその時代の言説というか、意味に語られているわけで、その点に差はない。でも、バカだなあとか。

もっと時間が経って、意味の差異が感知できないほど前になってしまえば、今ほど古くはなくなる。歴史的な資料になる、というか。あるいは差が見えないほどに新しい人びとには、必ずしも古くはなくなるだろう。

解説は某精神科医で、この人の立ち位置は、当時はこのような場所だったのだな。全部が全部、古い。時代も意味も変わる。

ビューティフル・マインド』を開けば良かったと思ったけど遅い。線形代数の参考書を借りて帰った。

ゼロから学ぶ線形代数 (KS自然科学書ピ-ス)

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